◇◆◇レポート 七夕の夜に白星茶をいただきました
七夕の日に星にちなんだお茶を淹れました。
◆お茶:八女 天然 白葉茶 『白星』
福岡県八女市星野村で栽培されている白葉茶。突然変異で生まれた葉緑素の少ない茶種で、白く薄い葉が特徴的。アミノ酸含有量が多い。葉肉が薄いため極浅蒸しで製造されています。
◆急須:艶急須 後手 都築豊(大興寺窯)常滑焼
ラスター彩を施した後手の急須。宇宙が広がるような黒く輝く外観が印象的。常滑焼の伝統工芸士・都築豊氏の作品です。
◆湯呑:天目汲出し茶碗 清水焼
星が散りばめられたような模様が広がる油滴天目の汲出し茶碗。清水焼の田中永嵩氏の作品です。


旨味を愉しむため、60度ほどに冷ましたお湯で淹れました。急須はラスター彩を施した宇宙空間のような輝きが美しい、常滑焼の後手急須。茶碗は星を散りばめたような油滴天目の清水焼。七夕らしく星づくしで揃えてみました。旨味がとろりと感じられる、美味しいお茶でした。
◇◆◇イベント案内 NIHONCHA BREWERS CHAMPIONSHIP2026関西ブロック予選出場者募集
NIHONCHA BREWERS CHAMPIONSHIPは、出場者自身が茶を選び、その茶について深く調べ、審査員や観衆に説明をしながら茶を淹れ、審査員に提供し、審査員は提供された茶の味や香り、及び出場者の淹れ方、プレゼンテーションを総合的に判断し、採点する競技です。
昨年10月にグランシップ静岡で開催されたNIHONCHA BREWERS CHAMPIONSHIP2025では、関西ブロックから出場された西瑠偉さんが見事、優勝を飾られました。
今年は9月12日に横浜でNIHONCHA BREWERS CHAMPIONSHIP2026の本選会が開催される予定です。
その本選会に出場する選手を選考する、関西ブロック予選会が以下の通り開催されます。
そこで、予選会に出場される方を募集しています。
◆予選会日時:7月25日(土) 13時30分集合
◆予選会会場:京都府茶業会館(「匠の館」隣) 京都府宇治市宇治又振17番地1(京阪宇治線宇治駅下車徒歩5分)
◆予選会内容:出場者が自ら選んだお茶を8分間でプレゼンしながら淹れる。(事前準備時間5分間)。
お茶は一煎目のみ。審査員は淹れ方、茶の味、香り、茶の説明などのプレゼンテーション内容を審査。
使用する茶(日本国内で栽培・製造された日本茶)は出場者各自が選択・用意。
※カメリアシネンシス 50%以上、フレーバーティーを含む。抹茶、粉末茶、インスタントティー、液体茶を含まない。
予選での審査員による質疑応答はありません。資料の投影もなし。
◆出場資格 :北陸(富山・石川・福井)・近畿(滋賀・京都・大阪・奈良・和歌山・兵庫)・中国(岡山・広島・山口・鳥取・島根)・四国(香川・徳島・愛媛・高知)にお住まいの方であればどなたでも出場できます。資格は特に問いません。自薦・他薦を問いません。
※本選に出場される方には、旅費交通費の実費が支払われます。予選は旅費交通費は出ません。
◆申込み方法:タイトルに「NBC予選会出場希望」と記載し、下記必要事項を記入の上、
日本茶インストラクター協会関西ブロック事務局 鈴木(nihonchainstkansai2020@gmail.com )までメールでご応募ください。
1)氏名、2)メールアドレス、3)お住まいの府県、4)日本茶インストラクター協会会員は認定番号・所属支部
◆申込み締切:7月10日(金)
詳細はこちら↓をご覧ください。
https://www.dropbox.com/scl/fi/yho9dv0r57htk1a499gzy/NBC2026.pdf?rlkey=k3ny0zrrbq7unfhoc7z6krbj8&st=flhc4rsn&dl=0
◇◆◇レポート 吉田山大茶会に行ってきました
6月6日(土)、京都の吉田神社境内で開催された吉田山大茶会に行ってきました。朝の10時半頃に到着し、階段を登って境内へ進むと、すでに大勢の人で賑わっていました。日本茶、中国茶、紅茶、韓国茶、茶器など様々なブースが並んでいて、見て回るだけでも十分に楽しめました。ブースを手伝っている人やお客さんの中に顔見知りの方が何人もいらっしゃって、中には数年ぶりにお会いした懐かしい方もいて、お茶との出会いだけでなく人との出会いも楽しい時間でした。あんまり長居すると財布の紐がどんどんと緩くなるので、今回は熊本から来られたお茶のカジハラさんのところで「百年在来釜炒り茶」と「とよか釜炒り茶」、沖縄から来られた茶樓雨香さんのところでガラスの後ろ手急須を購入して会場を後にしたのでした。






◇◆◇講座案内 日本茶インストラクター通信講座・日本茶アドバイザー通信講座
日本茶インストラクター協会では、在宅で学習できる日本茶インストラクター通信講座および日本茶アドバイザー通信講座の受講生を募集しています。
日本茶インストラクター通信講座(中級コース)/
日本茶インストラクター認定試験の対策として、最も効率的な学習ができる通信教育システムです。テキスト、映像教材、茶鑑定セットによる総合学習が、すべて在宅で行えます。修得状況は通信によるリポート添削で確認することができ、修了基準に達すると、申請により初級「日本茶アドバイザー資格」を取得することができます。(4月1日認定)日本茶に関する総合的、系統的な学習を目的とした科目構成で、専門的な知識、技能を身につけることができます。
❖受付期間:9月下旬まで受付中 ※標準学習期間は4〜6ヵ月
❖開講日:10月1日までの各月1日または15日 ※開講日の前日までに教材を発送 ※希望する開講日の7日前までに申し込み
❖受講料:82,500円(税込)※茶鑑定器具セット(審査盆、審査茶碗、網匙)を含む ※茶鑑定器具セット不要の場合は70,500円 ※分割払い、団体割引などもあり
※日本茶インストラクター認定試験(一次試験:11月、受験料:22,000円税込)の受験手続は別途必
詳細はこちら↓
https://www.nihoncha-inst.com/school/inst_outline.html
日本茶アドバイザー通信講座(初級)/
日本茶アドバイザー認定試験の対策として、 最も効率的な学習をすることができる通信教育システムです。テキストによる学習と、日本茶の淹れ方を学ぶWEB講習で構成されます。修得状況は通信によるリポート添削で確認することができ、日本茶に関する基本的な知識を身につけることができます。
❖受付期間:7月下旬まで受付中 ※標準学習期間は3〜4ヵ月
❖開講日:8月1日までの各月1日または15日 ※開講日の前日までに教材を発送 ※希望する開講日の7日前までに申し込み
❖受講料:35,200円(税込)※WEB講習の費用を含む
※認定試験(11月実施)の受験手続は別途必要 ※「日本茶アドバイザー通信講座」受講者の場合、認定試験受験料は11,000円(税込)
詳細はこちら↓
https://www.nihoncha-inst.com/school/ad_outline.html
◇◆◇イベント案内 京都吉田山大茶会
毎年恒例の京都吉田山大茶会が6月6日(土)7日(日)に開催されます。日本茶、中国茶、韓国茶など、世界各地の様々なお茶が一同に。当日は希少な茶葉の販売もあります。今年は過去最大の51ものブースが出店するそうです。
❖開催日時:2026年6月6日(土)7日(日) 10:00~17:00(7日は16:00まで) ※雨天中止
❖料 金:境内無料、試飲または喫茶は実費500円~ ※無料試飲あり
❖開催場所:吉田神社境内(京都市左京区吉田神楽岡町30) 市バス「京大正門前」下車徒歩約10分
https://www.instagram.com/ganchabou_kyoto/
◇◆◇レポート 阪神百貨店・日本茶フェスのワークショップ「備前焼『番茶宝瓶』を使おう」に参加してきました




5月28日、阪神百貨店で開催中の日本茶フェス(6月1日まで)に行き、小林芳香園6代目の小林将則さんが講師のワークショップ「備前焼『番茶宝瓶(ほうひん)』を使おう」に参加してきました。宝瓶は取っ手の付いていない急須で、玉露や上級煎茶など低い温度が適温のお茶を淹れるのに使われることが多い茶器です。今回のワークショップは、熱湯で淹れる番茶にも使えるように作られた備前焼の宝瓶が主役でした。上部が1センチほど立ち上がっており、ここを持つことで熱湯を注いでも持つことができるようになっています。備前焼の一陽窯で作陶されたものです。備前焼は岡山県備前市周辺を産地とする日本六古窯のひとつに数えられる伝統的な焼き物で、炎が作り出す色合いと模様が魅力です。釉薬を使わずに焼き締めることで生まれる「多孔質(微細な気孔)」な構造を持ち、通気性と保温性が高いと言われています。水が腐らないので、水道設備のない時代には備前焼の大きな水瓶に水を貯めておくこともあったそうです。また、飲み物の味をまろやかにすることも知られています。
ワークショップでは、備前焼の番茶宝瓶を使って美作(みまさか)番茶を淹れました。美作番茶は岡山県北東部の美作市海田地区を中心に古くから作られてきた伝統的な番茶です。枝ごと刈り取った茶葉を大きな鉄釜で煮て、天日干しにしながら煮汁をかけるという珍しい方法で作られます。かつては多くの茶農家で作られていましたが、今ではなんと小林芳香園さんともう1件(海田園黒坂製茶)の2件の生産者だけになってしまっているとか。小林さん、黒坂さん、ぜひ頑張って続けてください!


さて、美作番茶を淹れます。茶葉5gを番茶宝瓶に入れ、熱湯200mlを注ぎます。3分ほど待って、もうひとつの番茶宝瓶に全部注ぎきります。渋み苦みが少なく、優しい味わいです。お好みでブラックペッパーを、とのことでしたので、3粒入れてみました。確かに味にコクが加わって美味しくいただけました。皆さんもお試しあれ。
みまさかフィルム・コミッションとみまさか観光局が制作した短編映画(美作を舞台にして美作番茶も登場するショートフィルム)の紹介もありました。ハリウッドの映画祭Japan Film Festival Los Angelsで最優秀短編賞を受賞した作品です。ぜひご覧ください。
https://www.okayama-kanko.jp/mimasaka/feature/mimasakastory
◇◆◇レポート 政所で茶摘み


5月16日に滋賀県東近江市の政所(まんどころ)で茶縁結びの会が主催する茶摘みに参加してきました。政所は滋賀県東近江市(図の緑色)の中で最も東側、鈴鹿山脈の山麓にあります。愛知川の源流域にある永源寺ダムよりも奥に政所を含む 7 つの集落があり、総称して奥永源寺地域と呼んでいます。この奥永源寺地域で作られているのが、政所茶です。政所茶はすべて、無農薬・有機栽培でつくられており、自然仕立てのモコモコした茶園が広がっています。大阪から車で2時間ほどで到着。山あいの産地ですが、道はほぼ舗装されて狭いところもほとんどないので、車なら案外楽に行くことができます。ただし公共交通機関で行くのはバスの時間の関係で結構大変なようです。
政所茶の茶摘みは、しごき摘み。新茶の茶摘みは一芯二葉(新芽のまだ葉が開いていない「芽」の状態の芯と、その下の2枚の葉の部分)か一芯三葉を摘むイメージがありますが、政所ではこの春伸びた緑色の茎についている葉を引き抜くようにしごいて摘みます。一芯二葉、三葉よりは大きな葉も摘むことになりますが、十分に柔らかい葉です。茶色の茎(昨年までに伸びた茎)についた硬い葉は摘みません。
丸いひと株の茶の前によっこらしょと座り、下の方から枝を引っ張り出して緑色の茎についている葉を摘んでいきます。今回は午後の部(13時〜16時)に参加し、3時間茶摘みに勤しんだのですが、最初のひと株の座った側半分と隣の株くらいしか摘むことができず、ほとんど場所を動くことはありませんでした。茶縁結びの会の茶園では、煎茶にするために今年伸びた葉をこの時期に摘み、その後、平番茶のために硬い葉を摘むそうです。平番茶に柔らかい葉が交じると、高熱・長時間蒸すときに溶けてしまうので、柔らかい葉は残さず積んでくださいと言われ、茶の枝をかき分けかき分け、摘んでいきました。3時間で500グラム弱を摘みましたが、この量は初心者の目標量とのこと。もうちょっと摘まないと、茶摘みしてきました!と堂々と言うのは恥ずかしい量でした。まあ、茶摘み体験した、ということでご容赦を。この日は5月にしては高温で、暑さは覚悟していたのですが、山あいの茶園なので午後3時くらいから山の影になってそこまで暑くはありませんでした。
茶摘みの後は道の駅「奥永源寺渓流の里」に寄ったのですが、営業時間が17時までだったので駆け足で店内を回りました。道程の途中にはジェラードが人気の牧場もあるのですが、その話はいずれまた。
◇◆◇イベント案内 阪神百貨店梅田本店『第7回 阪神 日本茶フェス~お茶で楽しむ自分時間~』
大阪梅田の阪神百貨店本店でこの時期恒例の日本茶フェスが開催されます。今回は“お茶で楽しむ自分時間”をテーマに、日本茶はもちろん、お茶を味わい深くする茶器やスイーツ、さらにイマドキ茶葉など、お楽しみがいっぱい。ワークショップは27日から29日の毎日3回、計9つの興味深いテーマで開催されます。予約受け付けは始まっているので、関心のある方はお早めに!
❖開催期間:2026年5月27日(水)~6月1日(月) ワークキャンプは5月27日〜29日
❖開催場所:阪神百貨店梅田本店1階食祭テラス
(大阪市北区梅田1丁目13番13号)
https://web.hh-online.jp/hanshin/contents/str/20260527.html
◇◆◇備忘録 農中総研Webセミナー『抹茶ブームと煎茶高騰〜転換期にある茶の未来を考える〜』
2026年5月11日に開催された農中総研Webセミナー『抹茶ブームと煎茶高騰〜転換期にある茶の未来を考える〜』を受講しました。報告書は農林中金総合研究所の研究員である山本裕二氏。豊富なデータに基づいたとても興味深いセミナーでした。備忘録として印象に残った点を以下にまとめます。
・茶農家の減少と高齢化とともに、茶園の老園化が進んでいる(茶園の約4割が樹齢31年以上)。
・過去20年間で茶の栽培面積は約3割、生産量は約2割減少している。
・荒茶工場数も10年で3割超減少している。
・主産地の生産規模、荒茶単価、産出額の20年前との比較は次の通り。
静 岡:生産規模↓、荒茶単価↓、産出額↓ 2023年産出額103億円
鹿児島:生産規模→、荒茶単価↓、産出額→ 2023年産出額74億円
京 都:生産規模↑、荒茶単価↑、産出額↑ 2023年産出額40億円
三 重:生産規模↓、荒茶単価↓、産出額↓ 2023年産出額14億円
福 岡:生産規模↓、荒茶単価↓、産出額↓ 2023年産出額11億円
各産地とも工場あたりの生産量は増加している。中でも鹿児島は大幅に増えている。
・世界の茶生産量(2023年)は673万t、うち緑茶は217万t。緑茶生産の89%は中国で日本はわずか3%。
・緑茶輸出(2024年)の82%が中国。日本は2%。輸入の最大はモロッコで26%。
・世界の茶の一人当たり消費量ベスト10はトルコ(3.01Kg)、リビア(2.35Kg)、香港(2.06Kg)、中国(1.94Kg)、モロッコ(1.87Kg)、アイルランド(1.52Kg)、英国(1.36Kg)、スリランカ(1.25Kg)、イラク(1.05%)、パキスタン(1.02%)で、日本は19位(0.74Kg)。
・Google トレンドによる世界の「matcha」への関心推移を見ると、2024年後半から急増。
・形状別の緑茶輸出を見ると、抹茶などの粉末状の緑茶輸出がここ5年で3.7倍と大きく増加。高単価な小口の粉末茶の輸出が特に伸びている。
・3kg以下粉末状緑茶の主要な輸出先では、アメリカが最大。英国、ドイツ、フランスは価格の高い高付加価値市場を形成。オランダ、オーストラリアが急成長している。
・碾茶と煎茶の荒茶単価を比べると、もともと碾茶の方が高いが、近年は煎茶は横ばいから微減しているのに対し、碾茶は年々高くなっており、2024年では煎茶の2.7倍となっている。
・荒茶生産量は減少傾向だが、碾茶比率は急伸しており、2015年は約3%だったものが2024年には約7%を占めている。
・お茶の需給は逼迫した状態が続いている。
・2025年は秋冬番茶の価格が過去5年平均の7倍と高騰した。
・茶経営体の設備投資への意欲は改善しているが、一方で2025年は製茶業の休廃業・倒産件数が増加した。
・2026年新茶取引は鹿児島で前年比6割高、京都は2割高。静岡は14%減。
・2026年1‐3月の緑茶輸出は前年比2割増。一方、緑茶輸入も増加しており、1‐3月は前年の2.4倍。
・中国貴州省では抹茶生産計画が拡大・深化している。
・国・都道府県・地域レベルでのブランド保護・訴求が急務。
・課題は多いが、お茶業界は成長へ転換するチャンスにある。
◇◆◇イベント案内 かごしま百円茶屋inあべのハルカス
あべのハルカス近鉄本店では、2026年5月6日から12日まで「ハルカス・ニッポン博覧会 鹿児島編(5/6-5/12)」を開催。その中で「かごしま百円茶屋」が開かれます。鹿児島のお茶と郷土菓子のセットが100円で楽しめる、お得なイベントです。
❖開催期間:2026年5月6日(水・振休)~7日(木)の2日間
※5月6日(水・振休)は18:00、7日(木)は17:00閉場(オーダーストップは閉場の30分前まで)
❖開催場所:あべのハルカス近鉄本店 2階ウエルカムガレリア
(大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43)